ある日、カメはめずらしく、自分ばかり話しするのではなく、白鳥にたずねました。
 「ところで、白鳥さんたちは、どんなところに住んでいるのですか?」

 「私たちは、チッタクータ山の 金色のほら穴に住んでいるんです。」
 「それはもう、ほんとうにきもちのよいところです。このヒマラヤ山の中では
  1ばんです。」

 「いいなぁ。ぼくもそんなきもちのいいとこに行くことができたらなぁ。」
カメはほんとうにうらやましそうなかおをして、いいました。