「ウサギ君、さあ見てみるといい。」
ウサギはおそるおそる目を開けました。
そこには青々としげった木に、大きな実がゆれながら木もれびを受けて光っている美しい風景がありました。

ライオンは笑いながら木の実に話しかけました。
 「君が枝から落ちた時、かわいそうにウサギ君は、地面がわれたと思った
  んだよ。」

ライオンはほかの動物たちのところにもどって言いました。
 「さあ君たちも、自分の目で確かめてごらん。」。