森についた動物たちがみたものは、もちろん、こわれた地面ではなく、大きな木の実と、はずかしそうなウサギの姿でした。
「はずかしいのはぼくらの方さ。
落ち着いて自分の目で確かめもしないで、みんなにくっついて行ったんだ
もの。」
「ライオンさんがいなかったら、今ごろわたしたちはみんな海でおぼれてし
まっていたね。」
森の動物たちはそれぞれ大切なことを自分に言い聞かせました。