「こんなことがわかるこの犬はただものではない!」

王様はたずねました。
 「わしの犬が犯人だと、どうしてすぐにわかったのだ?」
 「理由はかんたんです。
 お城には高いへいがまぐらされていて、入り口には見張りがいます。町の
 犬では中に入ることはできません。
 だったらお城の中の犬しか、あんなことはできないでしょう。」
 「なるほど。
  しかし、わしはなぜそのことに気がつかなかった?」