「それは腹を立てていたからです。
  そんな時には目の前にあるものさえ見えません。
  そればかりか、ふつうならできないようなおそろしいことも平気でやって
  しまうのです。
  王様が罪もない町の犬をみな殺しにしようとしたみたいに。」

 「う〜ん、悪いことをしてしまった。
 わしは生まれつきかんしゃく持ちでな。
 自分でも治るといいとおもうのだが、
 どうしたものだろう…。」