大臣も家来たちも
王様のかんしゃく持ちにはなれていましたが、あまりの腹のたてようにだれも口をきけずにオロオロするばかりです。
「ぼやぼやしないで、さっさと犯人をさがさないか!」
王様のいかりがいつまでたってもしずまらないので、しかたなく大臣がおそるおそる言いました。
「王様、皮ひもにかみついたあとがあります。
それから犬の毛が…。」