御本山(ごほんざん)で食事をいただく時は、みんなで合掌して「み光(ひかり)のもと われ今幸(さい)わいに この浄(きよ)き食(しょく)をうく いただきます」と言ってから食事が始まります。食事が終わると「われ今 この浄き食を終わりて 心ゆたかに力身(ちからみ)にみつ ごちそうさま」と合掌しています。
今は、朝昼夜と3食の食事が当たり前のようですが、食料不足など経済的なことで、満足に食事ができない時代がありました。食事が自分だけなかったりすると悲しいですね。
「われ今幸いに」というのは、食事があることが当たり前でなく、また多くの人のおかげで食事ができる感謝の気持ちだと思います。
「いただきます」とは、食事を作って下さった方々への感謝の気持ちと、食事を作って下さった方の願いを聞きとった言葉ではないでしょうか。それは、あなたに食べて欲しい、あなたに健康になって欲しい、あなたに幸せになって欲しい、あなたが生きていて欲しいということです。そして、「浄き食をうる」人は、心も身体もパワーアップして、きよき人にならなければいけないのだと思います。