いつも話し合っていたことは、
 「私たちは前世(ぜんせ)の行いが悪かったため、今はこんな獣
  (けもの)の姿になっているのだ。
 せめて今からでも世のため人のため善根(ぜんこん)を施(ほどこ)
 て、何かの役にたとうではないか。」
ということでした。