ずっと昔、おしゃかさまがライオンだった時のことです。

森におくびょうなウサギが住んでいました。
  「もしも、この地面がまっ二つにわれたらどうしよう。」
ある日、ウサギはそんな心配をはじめました。
 「地面がぜったいにわれないなんてだれもいえない。
 世の中、なにがおこるかわからないもの。
 そうなったら、ぼくはどうしよう…。」