ふだん何気なく使っている「ありがとう」という言葉は、仏教(ぶっきょう)からでた言葉です。
 日本に仏教が伝わるまで「ありがとう」の気持ちは、どのように人に伝えたのかなと不思議(ふしぎ)に思いませんか? 知らない間に、仏教の言葉を使っているのですね。

 あなたは、どんな時に「ありがとう」と言いますか。
 お友達や他の人から、何かをしてもらった時ですか。
 何か徳をして、自分が嬉(うれ)しかった時ですか。

 「ありがとう」は、あることがむつかしいという意味ですから、当たり前ではないということなのでしょうね。当たり前だと思っている時には、「ありがとう」という言葉はでてきませんね。また、照(て)れくさかったりして、素直に言葉がでないときもありますよね。

 私は、他の人には「ありがとう」と言えても、家族に対しては、気恥(きは)ずかしくてなかなか「ありがとう」という言葉がでてきません。家族が何かをしてくれるのを当たり前だと思っていたからです。でも「ありがとう」ということを書きながら、身近なところから、この美しい言葉を使わないといけないことに気づきました。そして、「ありがとうございます」と最後まではっきりと言うべき言葉ではないでしょうか。