学問だけでは真理(しんり)にたどり着けないと思ったシッダールタは、仙人(せんにん)たちが修行(しゅぎょう)している森に入りました。
そこでは、仙人たちがさまざまな苦行(くぎょう)をしていました。
シッダールタも、断食(だんじき)の修行をしたり、呼吸(こきゅう)を止める修行をしたり暑いときも、寒いときもボロボロの布だけをまとってすごしたり、恐ろしいケダモノがうろつく墓場(はかば)に
一晩中(ひとばんじゅう)座っていたりと、さまざまな苦行をしました。
ついには、体は、やせ細って、枯(か)れ枝のようになり、生きているのが不思議(ふしぎ)なほどになりました。
シッダールタはこのようなはげしい苦行を、6年間続けました。