おはなし1・いろいろな学問を学ぶ

 2500年前の、マガダ国のあたりはたくさんの哲学者(てつがくしゃ)や思想家(しそうか)や宗教者(しゅうきょうしゃ)がいました。
 彼らは、祈祷(きとう)に明け暮(く)れたり、すべてを運命(うんめい)とあきらめる考えをもっていたり、心の問題をかんがえなかったり、道徳(どうとく)を否定(ひてい)したりと、いろいろな考えを持っていました。

 シッダールタはまず、アーラーラー・カーラーマー、次にウッダガ・ラーマプッタという師匠(ししょう)について学びました。そのほかにもたくさんの師匠の教えを受けました。
 しかし程(ほど)なく、シッダールタは師匠たちを追い越(こ)してしまいました。
 そして、学問をしているだけでは、自分の求める真理(しんり)にはたどり着けないと考えるようになりました。